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 ■サークル活動



 ■東雄句会

2020東雄句会

10月句会(投句)より

今日の今を鳴くつくつくぼふしかな   千舟

今一度雨戸繰り開け今日の月      善朗

虫の音の聞こえ来雨戸そつと閉め   禮泉

中天を占めにほふかに今日の月    耿甫 

初栗は妻のポッケの十粒ほど      一灯

沈む日の中へとはぐれとんぼかな    菫 

朝顔に今日も元気と独り言     素石

レジ横に焼芋ありて心揺れ    三奏

秋の蝶小さき赤き花に来し     ざぼん

開墾の山の畑や天高し       陽一

一村の際まで蕎麦の花盛り    趣泉

菊人形人気役者の面をつけ    素風

今年の10月は、満月が2日と31日の二回みられ、どちらも天気がよくて美しいお月様でした。厳しさを感じさせる静寂の中にキリキリと月光を放ち、身の引き締まる感がある11月の満月が私は好きです。

 

夏の間、荒れ放題の我が家の庭ですが、秋の気配とともにこれは、いかん!と蚊遣りをたきながら少しばかりながら

手を入れます・・・毎年のことです。そんな庭に石蕗が元気です。

写真1枚目、ご存じ石蕗ツワブキ、俳句の世界ではツワと表現することもあります。今が盛りですが冬の季語です。

写真2枚目、稲刈りがすんでしばらくすると、稲の再生(ひこばえ)がみられ、穭田ヒツジダといい、晩秋の季語によく使われます。

それでは   ヘバネ  素風

月句会(投句)より

帯と伸ぶ山霧とどめ夕武甲     千舟

結ばれて六十一年今日の菊     善朗

夕焼けを映して燃えしビルの窓    禮泉

爽涼の一日(ひとひ)あれかし昨日今日    耿甫

古釘を入れて糠漬け秋の茄子    一灯

手花火の海辺の宿に灯り入る     菫

大夕立つま先立ちの水溜り    三奏

昼下がりコスモスの道寺参り    素石

ドクターヘリ草薙ぎ倒し秋天へ    ざぼん

青蔦の覆ふ教会道標    陽一

父母眠る墓所を囲むや稲の花    趣泉

新涼や慣れし刃物を研ぐ厨     素風

中秋のお月様・・・満月です。そばに光る赤い星は火星です。

今シーズンの火星は地球に最接近して特に明るく光るのだそうです。

私は宵の明星(冬から春)明けの明星(夏から冬)と呼ばれる金星が好きです。

冬のキリッと光る宵の明星には随分と励まされました。ヘバネ  素風

月句会(投句)より

 戻り舟引き上ぐ浜や月見草    千舟 

 茗荷の子三つほど採れて妻笑顔    善朗

 風鈴や忘れた頃にチンと鳴り    禮泉

 長梅雨に多摩の濁りは滔滔と    耿甫

 川蟹の捕る手素早し傘寿の手    一灯

 腕枕片手に団扇家居かな    菫

 暑さます秋は名ばかりうだる日々   素石

 前線に鋏入れたし梅雨の空    三奏

 老遊ぶ球打つ音や蟬時雨    陽一

 手花火の母子ほのかな湯の香り    趣泉

 雲わずか切れて梅雨星ひとつ見ゆ   素風

残暑お見舞い申し上げます

 今夏は熱中症に新型コロナ感染症どちらも命に関わる健康への配慮です。

 残念でしたがお楽しみの東京雄水会総会は中止となりました。

本部の皆様の苦渋の決断であったとお察しいたします。

 

写真は背黒鶺鴒。町中でもコンビニの前あたりにみかけるようです。

このセグロセキレイは私の散歩コースでよく会うセキレイです。

なついてくれて「ちょっと待っててね」とカメラの準備のあいだ尾を縦にちょんちょんと振りながら足下まで来てくれました。

もしかしたら、パンの欠片をあげたことを覚えていてくれたのかも・・・

ご近所の庭先の栗ですが、住人は高齢者で近頃は収穫はしないようです。

よそのことながら、今年の毬栗(いがぐり)の小さいのが気になります。

  ヘバネ  素風

月句会(投句)より

桑の実や父の思ひ出子に語る    千舟

老鶯の鳴き声清しウオーキング    善朗

黄昏れて蝦蟇の鳴く声庭の隅    禮泉

片蔭や半眼の犬大の字に    耿甫

一品はプランターより夏野菜    一灯

バスの窓通院慣れて合歓の花    菫

故郷の香り届くや若美メロン     素石

黒塀や三味の音聞こゆ夏の夕     三奏

雨宿り小枝に揺るる夏の蝶    ざぼん

老遊ぶ園に漂ふ蚊遣りかな    陽一

夏霧や尾灯連なる峠越え    趣泉

山梔子の鼻奥にからむにほひかな    素風


写真は紫式部の花です。ご存知晩秋に紫色の小さな実をつけます。
そして季語は秋です、自然は次の季節の準備をしています。

新コロナ感染症と各地でおきている水害に閉塞感と緊張の日々です。
皆様マスクと手洗いなど自分にできることを、先ずは予防対策です。

お元気にお過ごしください。   素風

月句会(投句)より

下闇や巡礼古道けもの道    千舟

十薬の花ごと刈りて庭清(すが)し      善朗

未央柳蕊に留まる雨     禮泉

丹精を好きだけと笑む薔薇の主     耿甫

一散歩一句拾へり一夜酒     一灯

万緑や沈める一村郵便車    菫

三密は仏の教え花菖蒲     素石

ブルーインパルス描くはエール五月晴    三奏

ユーカリの木にハンモック休暇中    ざぼん

田園の続く一角麦実る     陽一

遠ざかる沖の白帆や青岬     趣泉

竹の皮散る音を聞く今日の径     素風 

ざっと数えて五十数年前、現代国語の授業でした、

高島清子先生が萩原朔太郎の「こころ」

こころをばなににたとへん

こころはあぢさゐの花

ももいろに咲く日はあれど

うすむらさきの思い出ばかりはせんなくて

という詩を教えてくださいました。

乙女な心に刻まれました。  へばね  素風

月句会(投句)より

夕間暮れ峡空高く燕飛ぶ      千舟

麦藁帽あみだにかぶり野良仕事    善朗  

我が頭上ひらり飛び去る夏の蝶     禮泉

野蒜摘み膳の一品亡母(はは)の術(すべ)    耿甫

自粛中令和二年ももう青葉    一灯

薫風やお隣も窓全開に    菫

思わずもマスクを外す沈丁花    素石

乳のみ児の小さなあくび春陽ざし    三奏

蔓伸びて木通の花に雨しとど     ざぼん

鬩(せめ)ぎ合ふ小さき沼地の葭雀     陽一

山里の萠黃眩しき夏はじめ    趣泉

風かろく厨にぬけて夏暖簾      素風

今年度の東京雄水会・会報に掲載する東雄句会のコーナーをまとめる作業をしています。

皆様にはお変わりないことと存じます。

オーバーシュート・クラスター・ロックダウン・パンデミックと見慣れない、聞き慣れない言葉がウイルスとともにやってきました。

青葉茂れる公園です。ステイホーム中の親子が息抜きに遊びに来ます。

  heba(#^0^#)/ne       素風

月句会(投句)より

敵味方供養の塔や桜散る     千舟

花も良し幹も一入梅古木      善朗

花吹雪我を追ひ越す今日の風    禮泉

長閑さや反芻の牛草の上    耿甫

赤線の四月も続く予定欄      一灯

一雨に春匂ひたつ畔を踏む     菫

小町詠む桜の花に身を寄せる 
      (京都随心院にて)   素石

さえずりや暫しまどろみ夢うつつ   三奏

うららかや道路工事に遠回り    ざぼん

花散るや湖畔に小舟朽ち置かれ    陽一

咲き溢る廃線跡の花菜道      趣泉

小夜更けて閃光一撃春の雷    素風

  

我が家のとりとめも無い庭から

  さすがの存在感!咲けばやっぱりすごい牡丹 

  と、今年も咲いてくれた山野草のキンラン(なにげに自慢)は、仲良し二株です。

2020ニューコロナも終息する時が来るのでしょうが、その時に同じ生活を取り戻せるのだろうか…とも。

heba(#^0^#)/ne     素風

3月句会(投句)より

房総や車窓に馳する花菜畑   千舟

吾が生も斯く終りたし残り梅    善朗

白蓮や蕾天指し膨らみぬ    禮泉

春耕の土に餌あさる群雀    耿甫

コロナには我慢の一手大石忌    一灯

房総の船出賑わひ春の海   菫

おさなごや手に一本のつくしん    三奏

出控える新型ウイルス花見頃    素石

読みかけて挟む押花春炬燵    ざぼん

ウイルス禍図書館閉鎖春閑暇    陽一

春雨や車窓に滲む街灯かり   趣泉

春雨や小鳥もてなす餌は濡(そぼ)ち    素風

 

これまでの人間の生き様をコミュニケーションごと変えなければならない事態を思わせる、新型コロナ感染症。

人が人を殺す戦争ではないことに救われます。敵はウイルス!

・・・地球はまわっていて自然も動いています。

3月29日我が町船橋に春の雪が降りました。雪を見ると婆さんになっても元気になっちゃう私がおります。

淡雪をかき集めて雪だるまを作りました。

石垣の隙間からスミレが咲いていました。 heba(#^0^#)/ne    素風   

2月句会(投句)より

鳶衆の木遣を締めの出初めかな    千舟

弾むかに両足飛びや寒雀   善朗

観梅の誘ひの電話友の声     禮泉

湾凪ぐや海苔採る舟のあまた見ゆ    耿甫

記念写真マスク外してもう一枚    一灯

里山に満つる日差しや蕗の薹     菫

神域に風吹き渡る寒茜    素石

熱燗や燻りがっこでまづ一献     三奏

強風に茎折れ土手の野水仙   ざぼん

梅見会馴染みの店の干物買ふ    陽一

荒磯の鳥居を洗ふ冬怒濤     趣泉

如月の金星炯炯(けいけい)と語る     素風

 2月の節分の頃に咲くのにクリスマスローズといいます。うつむきながらの花姿。京都のお宿の庭隅に地植えされていたのをみて、我が家の狭庭にも鉢植から地植をしてみました。

何度目かの年女になって「花は蕾」の良さがしみじみと分かるのでした。

   heba(#^0^#)/neこの辺にて  素風

1月句会(投句)より

屋号入り法被の威勢だるま市     千舟

迷ひ道抜け臘梅の香に出会ひ     善朗

家族皆揃ひて弾む初笑      禮泉

胡麻塩頭の塩辛声や年の市    耿甫

まさをなる五輪の年の初御空    一灯

木の橋の土手の薄日に若菜摘む    菫

明日を祈る日々安らかに三十日蕎麦    素石

災害の傷跡残し冬ざるる    三奏

畑の土朝日に光る霜柱     ざぼん

持ち上げる農夫一人の蕪(かぶら)籠     陽一

薄月を銀翼掠め初御空     趣泉

寒月光一人となりしこの家(や)かな     素風

新年明けましておめでとう御座います。

 毎年2~3回ほど秋田魁新報社の文芸欄に秋商OB「東雄句会」として皆で投稿致します。そのことを友人や親戚との繋がりの

一つとして利用している句会員もおります。

私は掲載紙が届くのを楽しみにして、魁の匂いを胸一杯に吸い込みます。

さて、添付の写真は冬芽です。季語は冬になります。

ピンク色のこの芽は花の芽ではありません。トサミズキの葉芽です。

自然のなせる技は見事です。  

本年もどうぞ宜しくお付き合いの程お願い申し上げます。  素風

2019東雄句会

12月句会(投句)より

穭田に残る鳥除け風に鳴る    千舟

椅子並べストーブ点けて待つ葬儀   善朗

山茶花の散り敷く庭や仄明し    耿甫

寒星や風見ヤス逝く百一歳     一灯

里いもの煮立つ深鍋夕仕度     菫

眉月のきりり梢に冬の宵      素風

古希過ぎて来し方行く末春を待つ   素石

やはらかな陽ざしを浴びて冬木立  三奏

静寂の霊園の道落葉踏む   ざぼん

氷雨降る傘差す釣り師一人かな    陽一

一村の灯火を抱き山眠る    趣泉

今年来日したローマ教皇が「82歳失うものは何もない」と。
シンプルな生き方に共感でした。

来年はねずみ年、只今年女の待機チューです。
添付の写真は南天です。


難をを転ずる…でよく植えられる庭木です。「南天の実」は冬の季語となります。
赤い実は鳥が見つけやすいようで、鵯が良く食べに来ます。

それでは皆様よいお年をお迎えください。    素風

11月句会(投句)より

  ※東雄句会は例会は通信句会としております。
    毎月ハガキ・FAX・メールで投句をいただいて句会としています。
    このHPの掲載句は自薦句を今月の一句として出句としています。

秋暑し遺書に師の文字「グッドバイ」  千舟

藁葺家囲む芒の穗波かな    善朗

山峡の里はや灯り秋深し    耿甫

野良一匹呼び名それぞれ小春かな    一灯

山門の灯りになりぬ烏瓜    菫

ゆらゆらと菜にまつはるや冬の蝶    素風

鳴きやまぬ松虫鈴虫子守唄    素石  

細枝にひとつ残りし熟し柿    三奏

ラクビーのトライするかに吾転ぶ    ざぼん

松手入れ終へて庭師の仁王立ち     趣泉

定年の向ふ図書館文化の日    陽一

このページへの掲載が途絶えておりました。
事務局が 素風にもどりまた再開させて頂きます。
現在句会の会員12名(病欠1名)です。

創立から32年となり、大先輩達から引き継ぎここまで続けてこれたことがなによりの財産で、「継続は力なり」の言葉を支えにまた、ひと頑張りしたいと思います。 素風

添付写真は色付く公園
我が家のそばの欅の紅葉が美しい公園です。

2月句会(投句)より

臘梅の花弁に透きて空の青    千舟

ひふみよと数ふるほどや梅開く   善朗

豆撒きの声も聞こえぬ老いの町    禮泉

春立ちぬみたらしの水堅きまま    耿甫

恋猫の一途うとましうらやまし   一灯

踏み込みのそこここにある雪合戦    菫

立春や十九度を差す寒暖計     秦山

観梅の演奏会や二胡の音     ざぼん

二段づつ駆け上がる子や初参り    陽一

初雪を肩に郵便配達人    趣泉

凍てつくや夜烏の声近づきぬ    素風

我が家のさびれた庭に春を告げてくれるトサミズキです。

1月句会(投句)より

波の皺映り茶室の白障子    千舟

ベストエイト秋商サッカー誇るべし   善朗

胡麻塩も塩の増したる初鏡   禮泉

万物を抱きて凜と初御空     耿甫

大年や少し片付け少し飲む   一灯

元日や切り絵のごとく夕の富士   菫

英虞湾の島影かすめ初日の出  秦山

二つ出て黄身によろこぶ寒卵   ざぼん

地蔵尊首腰膝の初祓ひ     陽一

添へ書きの一言温む賀状かな   趣泉

糸月を白く残して年明くる    素風


新年おめでとうございます。
2006からこのページにて句会の報告をさせていただいております。
俳句を始めて20年余り、俳句に向かう心情が変ってきている自分
がいます。当然のことですが感性の瑞々しさはどこかに置いてきてしまって・・・。

新年に新しい句帳を開くことを楽しみにしてきました。

   元日や開く句帳の一頁    素風

只今は11名の会員で句会を維持しております。地味なお楽しみの
俳句作りですが、このページをお借りして句会の作品の一部を発表致します。
本年も引き続き宜しくお付き合い下さいませ。

   heba(#^0^#)/ne    素風

2018東雄句会

12月句会(投句)より

朝市や毛糸編みつつ客を待つ    千舟

住む人の絶えて久しや冬紅葉   善朗

小春日や日がな一日座したまま   禮泉

二人して先づは息災年暮るる     耿甫

今年植ゑし果樹にもしかと寒の肥  一灯

農具干す軒の薄日や花八手    菫

極月やわが戌年も大過なく   秦山

故郷の新米大地の贈りもの    ざぼん

警笛や鉄路作業者息白し    陽一

黄を重ね深き銀杏の落葉道    趣泉

時雨きて老い猫に聞く機嫌かな    素風

添付の写真は銀杏の大樹
塩害でいつもの黄金色の黄葉は見られませんでしたが
葉が落ちて見事な雄姿を見せています。
冬の季語  裸木 です。

11月句会(投句)より

秋うらら山路ひねもすめぐりけり   千舟

白障子映る葉影の揺れ止まず   善朗

松手入剪刀の音の響きけり   禮泉

行かぬまま逝く姪送る秋思かな   耿甫

剣豪と大書の碑あり破れ蓮  一灯

大欅窓の一枚夕紅葉    菫

読書の秋アップルパイと紅茶置く  ざぼん

暮の秋土の香強し発掘場     陽一

木の実落ち波紋重なる二つ三つ    趣泉

梵鐘の音の近さよ冬の昏れ     素風

添付写真は柊(ひいらぎ)小さな白い花はよいにおいを放ちます。雌雄異株です。写真やイラストなどで、よく見る赤い実をつけた柊
は西洋柊。日本の柊の実は暗紫色です。
「柊の花」は初冬「柊挿す」は節分の季語となります。

諸事情により東雄句会は3人の退会者を生じました。残念でした。
きっとこのページを開いて折々を楽しんで下さっていることと思います。
頑張って更新してゆきます・・・お元気でいらして下さい。
Heba(#^0^#)/ne   素風

10月句会(投句)より

鳥除けの黒布はためく棚田稲架     千舟

突発の帯状疱疹秋暑し    善朗

名月に団子を供へ眺めけり     禮泉

澄む秋や老若憩ふ河川敷    耿甫

幕切れの詩吟の余韻秋まつり    一灯

冬瓜を抱え来婆の力かな    菫

秋澄むや楢の葉鳴らす庭の風     秦山

夕映えや淡きピンクの秋薔薇    ざぼん

廃屋の庭の秋桜貰ひけり    陽一

宴果てひとりひとりの秋の暮    趣泉

穂芒や風吹きかへし修羅の髪    素風

10月20日秋晴れのもと六義園にて吟行でした。
作り上げられた名園では俳句は生れにくいのですが
それでも、わずかな野趣味と秋の気配を探すように感じながらの吟行でした。
添付写真は錦木(ニシキギ)です。
花言葉は「危険な遊び」でした…。
際立つ紅葉の彩にシャッターをきりました。 heba(#^0^#)/ne  素風

9月句会(投句)より

堂縁や焚かるるままの蚊遣香    千舟

重陽やこの日結ばれ共白髪    善朗

眼にむくげ耳にバッハの喫茶店    禮泉

流れくる胡弓の調べ風の盆   耿甫

金農の秋田滾らせ吾亦紅     一灯

日のぬくみ残す夕空いわし雲    菫

草刈を終えて畑隅土の山    秦山

夕日浴び真っ赤に映えて百日紅    三奏

のけ反りて校歌を歌う球児汗    ざぼん

爺婆のテニススクール風や秋    陽一

白壁に沿うて鶏頭色深し     趣泉

遠花火頭の隅の過去のこと    素風

添付写真は「海紅豆カイコウズ」「梯梧デイゴ」「アメリカデイゴ」
皆様には、どれかお馴染みの呼び名があるかとおもいます。
「波利質多羅樹ハリシュッタラズ」この呼び方も同じ花です。
ちなみに仏典に登場する花で天上界の花とされているそうです。
※夏の花ですが、10月というのに汗ばむ日もあります…ハリシュッタラズは
もう少しばかりこの世に咲いていそうです。Heba(#^0^#)/ne   素風

8月句会(投句)より

古代蓮咲きつぐ沼の浄土めく     千舟

敗戦日泣きつ下校の吾でありし    善朗

爽やかに目覚めし朝や今日も無事     禮泉

鬱蒼と中州の茂り川流る     耿甫

枝豆や妻と向き合ふ一つ盛り     一灯

ワインの香切子のグラス夏星座     菫

蜉蝣(かげろふ)の窓に張り付き山の朝    秦山

神楽坂三味の音聞こゆ夏の夕     三奏

夕仕度突然窓に蝉の来る    ざぼん

板前の前掛け汚れ土用の日    陽一

日射し背に農夫水やる胡麻の花   趣泉

遺されし者つつがなく盆支度     素風

 日本列島は大きな災害に傷ついて、TVニュースは容赦なくその様子を流しています。
 平成最後の夏は命にかかわるほどの熱暑となり、洪水の土砂に生活が奪われ、台風に車が軽々と飛ばされ、この度は震度7の北海道の地震です。
この天変地異の鎮まるのを祈らずにおられません。

    *****

 添付の写真は郁子(むべ)の実です。11月頃に赤紫色に熟し食べられます。
通草(あけび)の仲間です。
別名「伝説の霊果」とよばれ不老長寿の果実だそうです。天智天皇がほんのりあまいこの実を食し「むべなるかな・・・」とひと言。これがそのまま名前になったとか。

  heba(#^0^#)/ne    素風

7月句会(投句)より

 手をのべて螢追ふ子のどんぐり目    千舟

 焼酎の季語を知るやと下戸の問ふ     善朗

 音もなく庭石濡らす戻り梅雨       禮泉

 藍の斑の清らに著莪は咲きにけり   耿甫

 陽に晒す朝裏返す夜干し梅      一灯

 蚊取り焚きけむの一筋畳はふ     菫

 白波や岩に砕けて野萱草    秦山

 白南風に古枝落して欅かな     三奏

 枝先の一輪落つる夏椿      ざぼん

 山門を蒲公英の絮潜り入る     陽一

 あぢさゐの毬の地につく宿雨かな    趣泉 

 緑陰やオープンカフェの白い椅子    素風


写真は「昼顔」別名「雨降花」 季語は夏です。
この掲載をUPしているとき秋田から訃報がとびこんできました。

外山純さんです。在校時代から校長先生時代まで、輝かしく人を引きつけるお人柄でした。
退官後は猫と健やかにお過ごしのことと思っていました。

残念です…心よりご冥福をお祈り申し上げます。    素風


6月句会(投句)より

桑いちご亡き友偲ぶよすがかな     千舟

銀婚式迎へし子等や五月晴       善朗

紫陽花や花にも葉にも雨の玉      禮泉

数かぞへ一喜一憂軽の子に       一灯

桑の実や少女の頃に甘酸っぱ      菫

新緑の山道遙か九十九折        秦山

梅雨晴間カルガモ親子隊をなす    三奏

青嵐や児童裸足の組み体操      ざぼん

ダービーや靡(なび)く日の丸人いきれ     陽一

筑波嶺に黒雲垂るる走り梅雨      趣泉

雨湿りむっちり蟇(ひき)ののそりかな    素風

本日梅雨明け!なんと例年より22日もはやいそうです。
東雄句会の耿甫さん愚兎さんお二人の先輩が只今闘病中です。
この夏は少しでも優しくあって欲しいと願わずにおられません。

添付写真はウチワサボテンです。サボテンは漢字では仙人掌と書きます。
ウチワサボテンは団扇仙人掌となります。

5月句会(投句)より

人影に寄り来る鯉や未草     千舟

蚕豆の走り皮ごと食ふが好き    善朗

夏の日の高きに細る塀の影      禮泉

夕暮れのぼうたんひそと香をも閉す  一灯

ルビーの如畦に散りばめ蛇苺      菫

水楢の青葉若葉の山墅かな   秦山

嵐去り陽ざしのぞきて春の虹    三奏

幹太く枝の広ごり若楓     ざぼん

洗濯のタグ付けたままクールビズ    陽一

段段の代田の面を日の移り      趣泉

卯の花の零るるまでに咲きにけり     素風

添付写真はラズベリーの花と果実と天道虫(てんとうむし)です。
天道虫は夏の季語…黒地に赤の星・赤地に黒の星など星の数も
数々?あってその種類は多種になります。残念なのは農作物には害虫となります。

   翅割っててんとう虫の飛びいづる          髙野 素十(たかのすじゅう)

があります。「ホトトギス」の同人であった素十は私の好きな俳人で…ひそかに 素の一文字を頂戴したのです。ほかに

   甘草の芽のとびとびのひとならび

  泡のびてひと動きしぬ薄氷    等もあります。  heba(#^0^#)/ne  素風

4月句会(投句)より

杓を持つ幼に手添へ甘茶仏   千舟

春風や祖父母ふらりと来て去れり   善朗

聞こえ来るハンドベルの音復活祭   禮泉

辛夷咲く復興の道半ばなり   愚兎

春宵や暫し佇む小江戸橋   一灯

声をかけかけられて摘む春野かな   菫

庭隅に咲く花水木四代目   秦山

葉桜や静かに流る隅田川   三奏

ムスカリの傘半開き雨止まず   ざぼん

寒戻る今朝は女性の運転士   陽一

雉鳴くや朝靄揺るぐ畑の中   趣泉

花冷えややせ我慢張るカフェテラス    素風

添付写真は日除けに植た半鐘蔓です・・・可憐な花が半鐘の形をしているからついた名前です。
いつもより早い花時ですが丈夫なのがなによりの狭庭の一員です。

   heba(#^0^#)/ne    素風

3月句会(投句)より

沼尻に群れて声なし残り鴨    千舟

青春と言ふ遠き日よ梅開く     善朗

地に伏して接写でねらふ犬ふぐり    禮泉

凍空の月食見上げ寝もやらず     愚兎

梅散るや青鮫残し兜太逝く     一灯

剣の如山の宿坊大つらら     菫

通勤路花壇の隅に馬酔木咲く     秦山

蓬もち食めば広ごる野のかほり    三奏

ひとつふたつみつつと見つけ蕗の薹    ざぼん

犬ふぐり土竜の土を被りけり     陽一

草の芽の足裏弾く野道かな     趣泉

雪原に小さき足跡交差せり     素風

2月  秋商の級友が秋田市民市場のご近所で、スナックをはじめて40年そのお祝いパーティーに出席すべく「こまち」にて帰秋。
盛岡を過ぎて雫石・田沢湖あたりになると豪雪地域となる。今冬はことのほか雪が深く2月が終ろうという時節にもたっぷりの雪が残っていた。掲句は車窓からの眺めを楽しんでいての一句。野兎でしょうか小さく深い足跡が、キズ一つ無い雪原のまん中で交差していました。
おとぎ話のような状景に心が浮き立ちました。 

もうひとつ

添付の写真は私が住む船橋の奥には僅かに残る風習「藁蛇」があります。
2月の初午のころ新しく編んだ藁蛇を古いのと交換し、村を厄や疫病から守ってもらうのです。
なんとも素朴な風習ですが…ガッツリと婆さんになった私は心からこの藁蛇に手を合わせるのでした。

 

  heba(#^0^#)/ne    素風

2月句会(投句)より

女児男児声の揃ふや福は内     千舟

差し上げし柚子ジャムとして頂けり    善朗

冴ゆる月食われし月は美事かな     愚兎

春日射す緩和ケア階友見舞ふ      禮泉

インド史の授業ノートに冬の蠅      一灯

里山のふくらみほどく蕗の薹     菫

裂氷音湖面の中を御神渡(おみわたり)   秦山

道端にちょこんと座して雪だるま    三奏

立札に花菜の種を蒔きとあり      ざぼん

外出の妻を気づかふ余寒かな     陽一

村里の灯りを抱き山眠る      趣泉

老い猫を日溜に抱く春隣     素風

寒い寒いと身体を縮めているのに、自然はいつものとおりです。

沈丁花の花芽は紅色をみせて、今にも開きそうに膨らんでいました。

  heba(#^0^#)/ne   素風

1月句会(投句)より

山杖のさぐる落葉の深さかな    千舟 

老いし身の爪切ることも年用意   善朗

空っ風遠富士けふも凜と見ゆ    耿甫

冬霞鳥の群消ゆ運河かな      愚兎

兄と酌む故郷(くに)の銘酒や鳥総松    一灯

投げ入れの蕾ほどきて寒椿    菫

行き暮れて築地塀(ついじべい)越し梅一輪    秦山

澄みきりし空気揺るがし除夜の鐘   三奏

庭隅の枝切り葉付き柚子飾る   ざぼん

小寒や波しぶき荒磯に散り   陽一

ふるさとの身近となりし寒の入   趣泉

一片の雲が邪魔する日向ぼこ   素風

  新年明けましておめでとう御座います。

 毎年初詣に行く東京大神宮は若い人たちでいっぱいです。

 今年も穏やかに過ごせますように・・・と

 家内安全・商売繁盛  凝縮できる日本語ってすごいと思います。

 添付写真は庭にやってくる目白のつがいです。この時期目白は仲良しつがいです。

  heba(#^0^#)/ne   本年も宜しくお付き合い御願い致します。     素風

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