東京雄水会概要会長あいさつ役員一覧校歌・応援歌活動記録
サークル活動同期会・OB会活動母校の活躍他団体・他校便りふるさと便り
リンク
 ■サークル活動



 ■東雄句会

2024東雄句会

月句会(投句)より

早春の山湖四方より聞く鳥語     千舟

菜の花に見え隠れして遊ぶ子等     禮泉

春の風遊ばせ部屋の叩きかけ     一灯

つんつんと池の目覚めや葭芽吹く     菫

雨に濡れ蕾うなだれ花海棠      素石

薄氷のバケツに朝日輝けり     ざぼん

陽春の大河の強き照り返し     陽一

畑土を舞上げ荒(すさ)ぶ春一番     趣泉

雨一日降ればなほある余寒かな     素風

春の甲子園は母校の姿はなく淋し思いでしたが、優勝校の高崎健康福祉大高崎高校の選手達皆さんは、懐かしくも五厘カットの坊主頭でした。感動!!



菜の花や月は東に日は西に 蕪村

この日まさに東の空を昇る、宵の白い月が。
そして同時に西の空には落ちていく太陽が。 私にとって3月22日は記念日となりました。               



我が荒れ庭の藪柑子

藪柑子の赤い実はおなじみですが小さな小さな花を見たのは初めてのこと。

       

heba(#^0^#)/ne 素風

月句会(投句)より

辿り着く卒寿の峠初茜     千舟

節分の豆年の数食べきれず     禮泉

本堂の正座を試す初大師     一灯

追ひかける乱るるしぶき鴨の恋    菫

喜寿となり我に幸あれ仏の座    素石

昼食は菜花のパスタパパ出番     ざぼん

葱畑嵩上げの畝深きかな    陽一

山峡(やまかひ)に紅際立つや冬の梅     趣泉

初雪とぐい呑み残し友逝けり    素風

友人に先立たれるこの寂しさは、心臓を冷たい風が吹き抜けるようできりきりと痛みます。庭の一本の梅の木を大切に育て、毎年、大きな梅の実を自慢にしていた友人でした。遅咲きの梅が咲いて今年も大きな梅の実が実るのだろうな。


冬に残花のように咲く薔薇を冬薔薇と表現します。
赤い冬薔薇はよく見かけますが白い薔薇は珍しい。

               1月31日 撮影


庭のクリスマスローズ。地植えの一群れ
和名を寒芍薬といいます。

               2月20日 撮影

heba(#^0^#)/ne 素風

月句会(投句)より

枯蟷螂陶片のごと動かざる    千舟

胡麻塩の塩気増したる初鏡    禮泉

神主の居らぬ地元へ三日かな     一灯

坑道ぬけ思はず翳(かざ)す冬青空    菫

冬晴や子らランドセルに弾む声     素石 

境内に火の粉の爆ぜて初詣     ざぼん

暮れ掃除巫女や揃ひの襷掛け     陽一

被災地に余震重なる凍し夜      素風

大災害と大事故で始まった新年。
命あるものの生死は、受け止めることより他になすすべを持たない人間。

さて後期高齢者2年生となった自分は、生かされてどう生きるのか、灰色の脳の中で行きつ戻りつ葛藤しながら自問自答を繰り返す幕開けとなりました。



冬の月 JAXAのSLIMは?

名月も佳いですが、凛として光を放つ
真冬の月はなかなかの風情です。1月15日撮影


北風が痛いほど冷たく吹き付けても、春の準備
満天星の冬芽は美しい紅色。1月21日撮影

1月27日 内幸町 佐藤養助 日比谷店 にての東京雄水会新年会に参加しました。

ハイボール3杯を軽くこなし、やっぱり秋商OB会の雰囲気はいいなぁ~!と。

このような会では至極年長さんに位置し、ましてや後期高齢2年生の女子はおらず。

あれ?っと気づく前に散会となり、帰路の電車の中で「えーい!恥ずかしがらず

恐れずいけるところまでいってみればいいよ」といつもの開き直り・・・でした。

 heba(#^0^#)/ne 素風

2023東雄句会

12月句会(投句)より

朝市や嚔(くさめ)抑へて売子立つ     千舟

窓越しの冬日を受けて無心なり     禮泉

冬日射す八畳抜けて襖まで     一灯

漆黒の富士浮き上る冬夕焼     菫

初霜や鍋物つついて晩酌す     素石

冬枯るるいすみ鉄道一輌車      ざぼん

泡盛の島鳥鸇(さしば)宮古の地     陽一

一本を割きて月夜の干大根    素風

令和五年もいよいよ師走。
後期高齢者というくくりの仲間入りをし、老いることにも百人百色があることを実感。
我が同居人(猫)も高齢・・・人間にすると87歳ほどになるそうで
近頃では、相身互いとばかり身を寄せ合って暮らしている様は、お互い若い頃には
思いもよらぬ事態となりました。

朝寝坊すると87歳が「おい!生きているか」とばかり耳元でニャーニャーとないてくれます。

婆さんの膝に婆さん猫が当然の如くのってくるのですが、「二人で長生きしようね」と・・・声をかけても、何のための長生き願望なのか、彼女には多分?なのでしょう。

そんなこんなの師走をむかえ退会者1名、病欠1名・負傷欠1名 我が東雄句会はただ今
いつになく淋しい句会ではあります。

さて、この一年拙い編集にお付き合いいただきましたことに感謝を申し上げ
来る新年にはそれなりの志をもって句会を継続していきます。

どうぞよろしくお付き合いの程お願い申し上げます。

庭の万両   鳥が落としていった実が育ちました。

山ブドウの紅葉  今年は期待外れの色付きでした。

heba(#^0^#)/ne 素風

11月句会(投句)より

響きつつ二瀬落ち合ふ水の秋   千舟

仰ぎ見る雲間の月の冴え冴えと    禮泉

卒寿にて辞す先達や月惜しむ     一灯

暫(しばら)くにボールと遊ぶ柿日和     菫

風に揺れ東京ジャーミイ吾亦紅    素石

湯けむりに揺らぐ名月越の宿     三奏

清秋や宿の彼方を上越線     ざぼん

炊事手を止めベランダの満つる月    陽一

パソコンのBing と話す夜長かな   素風

 

赤や黄色に色付く葉っぱが多い中、私が好きな鵯上戸の葉は紫色に染まります。

お日様に透けると美しいです。

エビヅルの葉 日々色付く変化が楽しめます。

渋滞を我慢しての紅葉がりもありますが、私は野草の紅葉で十分です。

東雄句会のメンバーが高齢になり過日は卒寿を越えられた大川善朗さんの退会を受けました。
ケガや病気の知らせもふえました。これからの句会のありかたはそれぞれの体調を考慮しながら、負担にならないように、ゆるゆると継続していこうかな・・・と考えます。  heba(#^0^#)/ne 素風

10月句会(投句)より

白秋や絵馬のトンネル風抜くる     千舟

散歩道薄の丘に日の沈み    禮泉

どつぷりと少し長湯や秋の雨     一灯

久方の五人姉妹の星月夜     菫

十月の風吹き抜ける浅草寺     素石  

葡萄狩り鋏片手に房選び     三奏

秋茄子に風の傷あり大袋     ざぼん

秋晴の真白き機影北向ふ     陽一

余生なほ二人三脚秋日和     趣泉

秋雨や一日の終わりニユースみる      素風

大川善朗さんから、東雄句会退会のお申し出がありました。

卒寿を越えられた善朗さんの心境は若輩者の及ぶところではありませんが、

その潔さに敬意を表したいと思います。

とは申せ事務局として会長として頼りがいのある太い柱を外された感が強く、

寄りかかる柱のない心細さと心許なさにオロオロとしております。

秋商の先輩・後輩として、東雄句会の仲間として、長い間楽しい時間を

共有できましたことは何より得がたく、心より感謝致しております。

大川善朗さんへ

これからもお元気に恙なくお過ごし頂いて、ふっと 一句が浮かびましたら

句会の方へプレゼントしてください。お待ち致しております。  素風


10月29日 実りの秋 我が家の山ブドウも色づきはじめました。


10月29日 鵯上戸もいよいよ色付き、秋もたけなわとなりました。

heba(#^0^#)/ne 素風

月句会(投句)より

目鼻欠き野仏在す芒道     千舟

四年目の朝顔咲けり今朝三花     禮泉

荒行の如き残暑の草むしり     一灯

山鳩の啼いて湿りの野分去る    菫

夕団欒彩り添へる虫の声     素石

窓開けて暫し聴き入る虫の声     三奏

風の暮空地揺れ合う猫じやらし     ざぼん

祖母の手を引く向日葵の迷路かな     陽一

眠る子に影やはらかき秋簾     趣泉

父母よりも生きて掌をみる秋彼岸     素風

今年の仲秋の名月は今晩9月29日あいにく雲があつくお月様はちらっと顔を見せてはまた雲に隠れてしまいます。
なんとか一度シャッターチャンスがありました。

  

2023 9月29日仲秋の名月

 

葛が花を付けて薮を被っています。

ようやく暑さにも終わりが見えました。

このページをご覧くださっている皆様、夏のお疲れがでませんように。

heba(#^0^#)/ne 素風

月句会(投句)より

麦秋や蔵をあふるる諸味の香     千舟

盆近し寺に依頼の墓掃除     禮泉

お供物に新た加へて黒西瓜     一灯

年輪と供に住み慣れ百日紅     菫

晩酌や今日も肴は冷奴     素石

湯上りやビールひと口至福なり     三奏

お隣の庭より延び来茗荷の子     ざぼん

四年振り祭の用具倉庫出し     陽一

足肩の揃ひて跳ねる神輿かな     趣泉

鶏頭の真つ赤を選りて供えける     素風

8月31日 暦のうえではとっくに秋・・・まだ秋の気配とはほど遠い暑さに辟易。

8月31日 今月2回目の満月・スーパーブルームーン。

       13年ぶりになるそうです。

       ジャズナンバーの「ブルームーン」

       スローテンポで蒼い月よ♪と唄う ダイアン ショー

       婆さんになってもう一度聴く「いいなぁー」

「ひよどりじょうご」の花

小さな青い実が赤くなる頃が待ち遠しい。

heba(#^0^#)/ne素風

月句会(投句)より

浴衣着て襟足白き小町かな     千舟

バスを待つ夏の陽射しの眩しけり   禮泉

冷房の垂れ水なめる三毛の野良    一灯

地平線夕日斬るかに夏つばめ      菫

鬼灯を下げて親子の笑ひ顔     素石

手術後の食する西瓜美味しこと     三奏

フェンス這ひ赤く熟るる実ラズベリー    ざぼん

人里の入れば迎へし立葵       陽一

紫陽花の毬を手玉に幼き子    趣泉

シャッターの「テナント募集」梅雨の雷    素風

国連の事務総長が「地球は沸騰時代をむかえた」と発表しました。
俳句の夏の季語に熱砂・熱風・炎熱・酷暑・炎暑などありますが、
灼熱の地球の夏はあと幾たび経験するのだろうか?

自然の変異・生物の変異など危機感を知らせる現象は数多発生しています。
若い頃夏バテってなに?と元気印の私でしたが、いつの間にか夏はめっきり
苦手となりました。日本は四季から二季になりつつあるとも言われており、
夏期を迎える生活様式を熱帯地方に学ぶ時がきているように予想します。


夏の花の代表 ノウゼンカズラ

              俳句では凌霄花(のうぜん)で通じます。


夏の花と言えばデイゴ・沖縄の花とされていますが

           近頃では関東でもよくみます。

heba(#^0^#)/ne 夏バテ中の素風

月句会(投句)より

滴りの岩屋に地蔵昼灯す     千舟

延延と路の両側つつじ咲く     禮泉

「べらんめえ」と云ひたい値付け万太郎忌    一灯

途中下車して紫陽花の客となり     菫

逢いに行く勇気もなしに勿忘草     素石   

紫陽花や色鮮やかに雨後の朝     三奏

地を向きて蛍袋の揺れ合へり     ざぼん

青田道廻る水車の影写し     陽一

どの窓も若葉眩しき停車駅     趣泉

沙羅雨に咲き雨に落つ一日花(ひとひばな)    素風

6月24日 東京雄水会の集い に参加いたしました。

時間は瞬く間に過ぎて楽しい再会の中無事終了。恙なく一年を過ごしまたの再会を楽しみに!!!

庭の夏椿、例年になく莟を数十個つけましたが雨の続くなかを咲いては落ち、
咲いては落ちて一日花の儚さを思いました。

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。・・・この沙羅双樹は夏椿のこと・・・

雨が上がりひと時の間、細長い葉に一列に並ぶ雨露。
スマフォに納めた次の瞬間風に落ちてしまった雨露・・・

   heba(#^0^#)/ne 素風

月句会(投句)より

柿若葉小屋の窓より馬の貌      千舟

病室で聴くさへづりや午前五時     禮泉

口笛に老鶯応ふ雑木林      一灯

緑の丘両手つきつき膝軋む      菫

カーネーション私も喜寿に近くなり      素石

藤の花抱いてかがせる親子かな      三奏

風光る髪の毛切りし誕生日      ざぼん

百名のチアガール舞ひこどもの日     陽一

流れ来て淀に輪を描く落椿      趣泉

蔭沼に泡ぶく生(あ)れて蟇の声      素風

今日は5月29日(雨)今週はずっと雨の予報。

雨は嫌いではありませんが、このまま梅雨入りかとおもうと早、梅雨明の猛暑に思いやられるのです。


一日花ですが莟がたくさんついた夏椿


二年目のヤマブドウは花芽から順調に5房ほどが育っています。(*^o^*)

「緑」の美しい五月でした。

俳句の世界では「緑」を「青」と表現することがあります。

heba(#^0^#)/ne 素風

月句会(投句)より

朝刊を手にまどろむや老の春     千舟

エクセルもワードも知らず春うらら     善朗

蕗の葉の庭の一角覆ひけり     禮泉

制服のゆったり長し入学す     一灯

遠霞み極める白さ山桜     菫

奈良公園まどろむ鹿に散る桜     素石

屋形船のぼりくだりの花見かな     三奏

ゆり椅子でミステリー読む菜種梅雨    ざぼん

離島初夏無人砂浜歩く朝     陽一

黄に染まる古墳の丘の花菜風     趣泉

柔らかき風におされて初蝶来     素風

東雄ハイキングクラブのお誘いに参加いたしました。

鎌倉は京都や奈良と違い地形を利用したコンパクトな古都ですが切り通しや谷津を登ったり下ったり・・・(^_^;)

時折抜ける谷津風はひんやりとして心をあらってくれました。

長谷寺・阿弥陀堂前

セイヨウサンザシ

長谷寺・阿弥陀堂前


白雲木

鎌倉は花の寺が多いので、季節折々の花を楽しめて鎌倉行の醍醐味の一つですが建長寺、円覚寺は修行のお寺として今も禅僧の修行の場、時代を超えて大切にしてゆきたい。

heba(#^0^#)/ne 素風

月句会(投句)より

砲戦の飛び交ふ彼の地春何処     善朗

光り落ち音に和みの春の水    千舟

木蓮の莟ふくらみ天を向く    禮泉

春うらら老も若きも大谷君    一灯

口笛の少年過(よ)ぎり風光る    菫

鶯の響き渡るや天満宮     素石

木の根開く乳頭温泉山の中    ざぼん

剪定やけやき並木の空開く    三奏

里山の軋む水車や初音聴く    陽一

幼な子の手より福分け雛あられ    趣泉

鎮魂の祈りの彼方朧月   素風

今年の桜は雨の続く中満開となり、花冷えの中桜を見に出かけることを諦めました。

桜並木が美しく夜店がずらりと並ぶ、新京成線沿線の桜の名所常盤平は「花より団子」派

の私の楽しみのひとつでしたが・・・残念!

網笠ゆり

アンデルセン公園 3月14日撮影

ご近所の垣根をはう「むべ」の花

3月21日撮影

ちょっと地味めの花でしたね  heba(#^0^#)/ne 素風

月句会(投句)より

冬日採る二階の雨戸開け放ち   善朗

凍空や張りつくさまの観覧車    千舟

豆撒きの声の聞えぬ老の町    禮泉

「鬼は外」ベランダに置く豆袋    一灯

凍土踏むドクターヘリは朝に夕   菫

しんしんと朝からやまぬ六つの花    素石

一歩ずつ春の近づく兆しかな    三奏

砂浜の空に連凧子等の声    ざぼん

皸(あかぎれ)の今年も来たり歳重ね    陽一

夕暮れて淀の混みゆく浮寝鳥    趣泉

力石(ちからいし)撫づれば冬の温みあり    素風

節分を過ぎ、今年の花粉症は重症だなぁ~などと、我が老猫殿に話しかけておりましたら、越前谷会長さんから「素風さん二月の句会は?」とやさしい打診。おっといけない二月の句会をUPしておりませんでした。
やれやれやっちまった!と慌ててPCの前に・・・人間で言えば九十歳を遙かに超えている

我が老猫殿へ「あんたの方がうんとましだね」と。


2月21日 出遅れましたが、いつもの場所で収穫
お楽しみのバッケ味噌                   


近所の晴耕雨読の友人から、畑のほうれん草をいただく。
ほうれん草は茎が赤くなくては!

 今年は桜の開花が早いようですが世情は浮かれてばかりではない模様・・・ heba(#^0^#)/ne 素風

月句会(投句)より

寒の入りふるさと秋田は如何ばかり   善朗

悴む手ポケットに待つ赤信号    千舟

ごま塩も塩気増したり初鏡    禮泉

読初は「宮部みゆき」のミステリー  一灯

遠富士は漆黒の影絵冬夕焼    菫

目覚むれば後期高齢者初参り    素石

人日や体内時計不調なり      三奏

五年物刺繍表紙の初日記    ざぼん

小春日や後ろ歩きで保母率ひ    陽一

数の子を噛めば故郷の海の音    趣泉

抗へぬことの身に入む年の暮    素風

新年明けて早々に後期高齢者に、75歳になった途端あちこちに不調が自覚され、グズグズダラダラと一月は過ぎ、ようやく心身共にエンジンがかかったようです。

皆様には新年をいかがお迎えでしたでしょうか?

十年に一度の大寒波と光熱費・物価の高騰に厳しい年明けとなりました。

早く暖かい春がこないかなぁ~と、我が家の老女(猫と私)ふたりして冬眠しております。


近所の公園の寒紅梅


冬落暉

百舌鳥の高啼きもこの公園でキャッチします。

しかし、下草の清掃時には貴重な野草まで根こそぎチェーンソウで伐採しちゃいます。悲しいかな   

heba(#^0^#)/ne 素風

2022東雄句会

12月句会(投句)より

落葉掃く白装束の巫女一人    千舟

敗戦に至る開戦十二月     善朗

水仙の莟ふくらむ今朝の庭     禮泉

手話二人弾む笑声冬ぬくし     一灯

父の忌や湯治の酸ヶ湯雪起し     菫

新年の欠礼挨拶空を見る     素石

主婦たちの第九練習師走かな     三奏

枝先に最後の一葉柿紅葉    ざぼん

被災地の初冬の旅や津波痕     陽一

久久に訛り声聞く焼芋屋     趣泉

昨夜の風残す一樹の蔦紅葉     素風

今年も過ぎ去る早さに拍車をかけて駆け抜けました。

皆様は如何でしたでしょうか?人生色々ですから何も無いことはあり得ず
目の前の一大事に心を揺さぶられて一喜一憂した今年の出来事であったのに、以前の
出来事のように思い違いをしている自分がいる。唖然!!!

大晦日テレビもYouTubuもシャットアウトして、脳みそをリセットして新年を迎えることにしました。

皆様良いお年をお迎えください。   heba(#^0^#)/ne 素風


チャリティーという名のヒイラギ南天の花

船橋・アンデルセン公園内 12/1

11月句会(投句)より

戦乱の彼の地は如何に冬に入る     善朗

数珠玉や竹馬の友を思はるる    千舟

朝顔や昨日は六花今朝四花     禮泉

「ちやん」付けで呼んで呼ばれて冬ぬくし   一灯

部活の子窓煌々(こうこう)と暮の秋     菫

小春日や枕冊子解くなり     素石

ひと枝にぽつりと咲きてかへり花      三奏

揺れ合うて語り合うかに貴船菊     ざぼん

晩秋の老理髪師や鋏置く     陽一

もぎる手に日の温もりや秋茄子(あきなすび)     趣泉

秋澄める宵の梵鐘響きけり     素風

11月3日  3年ぶりに東京雄水会の集いが開催されました。

会場に着くなり秋田弁になって、更に秋商生になっている自分がいる・・・

さて、季節は銀杏が黄色に色づき、楓や紅葉が赤く染まる。一番好きな季節。

身近なところでも十分に満足できる秋から冬のこの季節、俳句を趣味とする

私は、鉛筆をなめながら句帳片手に五七五の世界を楽しむのです。



モミジバフウ   船橋  アンデルセン公園にて11月18日

              トゲトゲの丸い実がつきます。


シセントキワガキ 船橋 アンデルセン公園にて11月18日

               この柿は直径2センチほどの小さな柿です。



アミホオヅキ 網鬼灯  10月31日

              俳句のネタ探しに里山を歩きますが、網になりかけている

              鬼灯を発見。もう少し季節が進むと赤い袋が全部網状になり

              なかの実は朱色のままのこります。

東京雄水会の集いの会場で、「HPの東雄句会のページを楽しみにしています」とお声をかけて

頂きました。恥ずかしい思いでしたが、嬉しくて張り切っちゃう自分もおりました。

  ありがとうございました。            

             heba(#^0^#)/ne 素風 

10月句会(投句)より

稲架の香のゆたけき棚田雨上がる    千舟

重九とや倅の呉れし大吟醸     善朗

十三夜月の雲間に見え隠れ    禮泉

洗はるる耳に説法目に芙蓉    一灯

茶を注ぐ手を止め居間の虫の声    菫

武蔵野の面影求めつ秋の道    素石

望郷や壺庭に観る秋景色    三奏

雲間から待宵の月眠れぬ夜    ざぼん

敬老日小さき交番国旗掲げ    陽一

筑波嶺を仰ぐ稲田の黄金波    趣泉

紫も百色多彩山ぶだう     素風

庭の草取りもなんとかこなし、石蕗の蕾は首をのばし、クリスマスローズは土から新芽をみせ、木蓮の戻り花や、季節外れに咲いたつるバラにびっくりすることもありましたが、季節は秋たけなわです。


種がこぼれて今年も可愛らしいススメ瓜が色づきました。

heba(#^0^#)/ne ヘバネ  素風

月句会(投句)より

格子戸の続く古町風は秋      千舟

連れ添ふて六十三年重九かな     善朗

名月の位置を確かめ台を置く     禮泉

秋耕の弾む心や種選び     一灯

竹林を風真つ直ぐに黒揚羽     菫

誰のため内気なりしや夕化粧     素石

病み上がり恐る恐るのぬくめ酒     三奏

仏壇の茄子(なすび)の馬の傾きて     ざぼん

稲刈機後に続くや鷺の群れ      陽一

ジーパンも程よく褪せて古稀の秋    趣泉

亡き友等どこでながめん今日の月     素風



今年の仲秋の月  百日紅と十五夜の月

            百日紅は夏の季語  仲秋の月十五夜は秋の季語

 また一人クラスメートが亡くなりました。
思えば同期の飲み仲間、敬愛するクラスメートと、片手にあまる良き友人たちが逝きました。
あんなに笑い、しみじみ語り、旨い酒を酌み交わす、そんなことは
もうないのだと・・・。ことしの月は美しく幽玄でした。

寂寞のおもいに鼻水をすすり、ウルウルと、ひとり月に献杯!

heba(#^0^#)/ne 素風

月句会(投句)より

炎天やよたよた歩くやせ鴉      千舟

腰伸しひと息入れて草むしり       善朗

ベランダの上から眺む百日紅      禮泉

お化け胡瓜レシピ三様味一様      一灯

白南風や母の墓前に潮匂ふ        菫

只一途今日を命と蟬の啼く     素石

たそがれや時惜しむかに蟬の声    三奏

朝採りの胡瓜サラダに糠漬に      ざぼん

廃校の妻の通へし里は夏       陽一

涼しさや引く波滲みる浜の音      趣泉

鵜のとまる係留舟や川奔る      素風

憑きものが落ちたように涼しい日があったかと思うとじっとりと汗ばむ日がもどり、高齢者泣かせなことではあります。

地球規模で大洪水と大干ばつが同時に発生して、フェイクニュースかと疑うような大惨事が動画ニュースでながれています。

秋田の五城目の洪水は心を重く痛切にしました。

街路樹の花・・・エンジュの仲間かな?

鉢植えのヤマブドウが色づきました。

heba(#^0^#)/ne 素風

月句会(投句)より

卒寿吾ごきぶり一匹仕留めけり  善朗

エスエルの汽笛にしめり渓青葉  千舟

老鶯の声聞く今朝の目覚めかな  禮泉

尋ねみる友の安否や草蜉蝣  一灯

階上り一花と触るる泰山木    菫

水の庭モネが夢見し青睡蓮 素石

七夕やシャッター街に飾りなし  三奏

梅雨晴間初めて入る美容院  ざぼん

オープンカー髪靡かせて梅雨明ける  陽一

筑波嶺に雲の張り付き梅雨に入る 趣泉

虫干しや母の匂ひのしたやうな  素風

コロナの7波が人間界を襲っています。さらにサル痘が入国。

感染症と自然災害そして戦争。人間に欲望の終着がないかぎり繰り返し、果てしなく続く惨事なのかも知れません。

この夏も狂ったような暑さに襲われ、多分来年もかなぁ~といささかうんざりです。

写真は薊(印西市) 夏から秋に咲く薊  俳句では花薊は春の季語

写真は鈴掛の実 別名プラタナス(印西市) 花は春の季語

炎天下、印西の鈴掛の街路樹の木陰には、気持ちの良い風がぬけておりました。

heba(#^0^#)/ne 素風

月句会(投句)より

 軽トラに旗立て老の氷菓売     千舟

十薬の夜目に著(しる)けし狭庭なる     善朗

花も散り緑ばかりの庭となり     禮泉

木漏れ日や紫陽花小径二往復    一灯

山間の小綬鶏渡る棚田かな     菫

古武道の凄まじ演武菖蒲咲く     素石

雨音に自然の目覚め梅雨兆す     三奏

風の道蛍袋の揺れ合へり     ざぼん

築地塀途切れる先の立葵       陽一

はまなすにしゃがむ妻へと風ゆるむ     趣泉

吾を抜き先に改札出る燕   素風

最速で梅雨が明け、焼けるような暑さにへきえきとしています。

秋田育ちの私(達)は暑さにはからきし意気地がなくて、

ヘロヘロ・ゴロゴロ・ウダウダと老い猫のように暮らしています。

この季節には誰かが俳句にするどくだみまたは十薬です。

草取りの苦手な我が庭は、十薬畑のごとしです。

どくだみの花は清らかな純白で俳人達には心ひかれる草花です。

heba(#^0^#)/ne 素風

月句会(投句)より

過ぎし日を友と語るや昭和の日     千舟

蚕豆の莢剥くことも家事手伝ひ    善朗

佐渡の宿周囲の蛙大合唱      禮泉

母の日や炊事洗濯肩叩き     一灯

昭和の日痛む母似ず五        菫

母の日やコロナ禍会えぬ百一歳     素石

晴れ渡り家族総出の茶摘みかな     三奏

母の日に刺繍表紙の日記帳     ざぼん

幼子の石鹸玉きて笑顔来て     陽一

陽炎の中に消え行く一両車     趣泉

軒下の吾を残して巣立鳥     素風

五月の風は青い地球にふさわしい心地の良い風です。

家中の窓をあけて、爽やかな風を楽しみます。



上の夏椿は今年5月30日に撮影

下の写真は6年前の5月28日撮影

自然界の様子はおもしろいです。

heba(#^0^#)/ne 素風     

月句会(投句)より

激つ瀬に独楽と回るや落椿     千舟

吾は白髪婿は禿頭四月馬鹿    善朗

賑やかな庭の囀り今朝何羽     禮泉

風光る燦と大谷二刀流     一灯

朝靄の消ゆる端から花回廊   菫風

振り向けば枝たわめをり手鞠花    素石

千鳥ヶ淵よどみ流れて花筏    三奏

平和祈る小瓶に一枝花ミモザ     ざぼん

花吹雪突つ切る郵便バイクかな     陽一

嬰児(みどりご)の澄みし瞳に初桜      趣泉

宙に舞ひ水に帯成す散り桜     素風

花吹雪・・・散り時の潔よさなら、なんといっても桜でしょうか。

息子の四浪のすえの大学入学の日、天上天下を舞う桜吹雪に、こんなに幸せでよいのだろうか?踊れるものならステップを踏んで桜と舞いたいと我を忘れた日。

それも21年も昔の桜吹雪の思い出となりました。

我が家のとりとめもない庭から・・・

今年も仲良く咲いてくれたキンラン

鉢植えのヤマブドウの苗…元気に蔓を伸ばし始めました。

6月の東京雄水会の集いを、心から楽しみにしておりましたが、残念です。

11月には開催出来ることを祈ります。

heba(#^0^#)/ne 素風

月句会(投句)より

春愁や鐘の音届く裏参道    千舟

節々の痛みの失せて雛の日     善朗

春うららうららうららで暮れにけり    禮泉

防弾着送ると政府雛の日     一灯

身支度の今朝のエプロン春らしく     菫

梅古木祭りの夕べ華やぎて    素石

足元に春を見つけて佇みぬ     三奏

春浅し雑木林のベンチ朽ち     ざぼん

ログハウス昇る煙や春暖炉    陽一

淡雪の浮かびて消ゆる窓明かり      趣泉

朽ち藁も薄紅と染む春夕焼け     素風

日本人は桜を愛でることでは、世界一の民族のようです。

皆様はお花見を楽しみましたか?秋田時代は高清水公園の観桜会や千秋公園の観桜会が賑やかなことでした。

小学校を千秋公園下の明徳小学校で過ごした私は、お花見の頃の思い出として学校前の窪地を囲むようにして小屋がけがされ、なかには子供心におどろおどろしい見世物小屋もあり、今でも記憶に、ろくろっ首のお姉さんの旗絵が鮮明にのこっています。あの頃は傷痍軍人の方の募金活動もありました。

戦争と大災害と感染症・・・せめて人智で戦争だけでもゼロにならないのだろうか。


我が家のぼろフェンスを、隠してくれている木蔦とその実

heba(#^0^#)/ne 素風

月句会(投句)より

鋸切の荒歯の如き軒氷柱      千舟

春立つや恙なしとは云へねども      善朗

散歩道梅咲く庭を見付けたり     禮泉

腹据ゑて闇夜に打てり「鬼は外」     一灯

冬木の芽触れれば森の匂ひあり     菫

如月の風吹き抜ける商店街     素石

ワクチンの副反応や春遠し     三奏

大樹切られ丸太のオブジェ冬日向    ざぼん

冬うらら媼縁側ラジオ聴く     陽一

路地抜ける風にうなずき実万両      趣泉

大荒れの北に友逝く冬の月    素風

heba(#^0^#)/ne 

弥生三月今日は雛祭り

実家を出て気楽なお一人様暮らし・・・の娘が誕生したとき

健やかな成長をと、人並みに願い気合いを入れて買った、お内裏様は

飾られなくなって数年。

写真の豆雛は約50年前に京都でてにいれたもの。庭には餌篭の蜜柑に

目白がつがいで入れ替わり(メジロオシ)ついばみにやってくるのですが、

カメラでは上手に撮れず、今月の季節のモノは豆雛と美味しそうなバッケとなりました。




ヘバネ 素風

月句会(投句)より

生かされて生きて米寿や去年今年   千舟

計らずも迎へし卒寿大旦    善朗

雨戸繰る屋根にも霜の降りし朝  禮泉

元気貰ふ米寿卒寿の賀状かな    一灯

深閑の白さ華やぐ雪木立    菫

寒年ごとに少なくなりける年賀状   素石

年明くる年輪重ね幾とせや     三奏

菊活く茎の曲りをそのままに   ざぼん

初詣高ぶる祈祷太鼓かな   陽一

みどり児の泣き声確(しか)と年新た  趣泉

香炭をうずめ香つぐ大旦  素風


 新年おめでとうございます。

『九十歳。何がめでたい』佐藤愛子の痛快エッセイが人気で、

その本が出版されたのは 2016年。そして彼女は98才『九十八歳。戦いやまず日は暮れず』を出版しお元気の様子。

我が東雄句会も卒寿米寿傘寿喜寿等々めでたく長生きをされて、何より結構なことでございます。

かく言う私は「♪~こーとし六十のおじいさん」いや今年74のお婆さん。

十六歳の婆さん猫と、二人暮らし。今日がいつかも気にせずに暮らしております。

越前谷会長さんにHPへの一月掲載分を催促されるまで、冬うららなどと今日の青空をながめておりました。

さて今年はどんな年になりますでしょうか。我がことを含めながら

興味津々、数々の不手際があろうかとおもいますが、毎月の句会の報告をさせていただきますので

お付き合いの程よろしくお願い申し上げます。素風

  初雪でつくった小さな雪だるまです


TOPへ戻る

これ以前の作品はこちら

Copyright (C) 東京雄水会 秋田商業高等学校 同窓会 東京支部
TokyoYusuikai - Akita commercial high school - Alumni association Tokyo branch. All Rights Reserved.