平成28年4月3日(日)開催
1月下旬、高校の同窓で新年会をやった折、次は4月上旬にお花見会をやろうと決めていた。会場は、高校の30年も下級の同窓生がやっているお店とのことだ。その店は、錦糸町の駅から歩いて3分ほどのところにある【和食dining笑酒(えぐし)】という名前だった。 それにしても、錦糸町という駅は、私にとってはほとんど縁がない。果たして降りたことがあったかどうか、記憶も定かでないほどだ。
この店は、瀟洒なたたずまいで新しい店であった。マスターに話を聞いてみたら、開店してまだ1年半だという。
店に入ってまず驚いたのは、『同窓会名簿』を取り出してきた。同窓生で来店した人をチェックしておくのだそうだ。いずれ、同窓生全員にこの店に来てもらいたい、という大望を抱いているようだった。
この日集まった同期生は10名だ。それにしても彼らは、最近、何かあると集まってくる本当にいい仲間だ。特に、わが同期から同窓会長を出しているせいか、皆で会長のRokuちゃんを盛り上げようと一生懸命だ。 この日は珍しい人も参加していた。Tomio君だ。以前に何度か参加していたが、この日は久し振りだった。どうしても、話題は50年前に卒業した高校時代の話になる。私も覚えているが、彼は生徒会長に立候補し、7票差で敗れたらしい。
その当時の生徒会長はいま東京に住んでいるが、この会にはほとんど顔を出したことがない。いっそ、彼が生徒会長だったらよかったのに、と50年前を悔やんだ。
われわれも今年の誕生日で70歳になる。話題の一つは、亡くなった人についてだった。あいつもこいつもと10名くらいの名前が挙がった。ただ、この日参加した人はつやつやした顔をしていて、皆元気だ。まあ、われわれもそう長くはない身だ。せいぜい、元気なうちに集まろうよ。
今年の6月に、年一度の同窓会総会が開かれる。この日のもう一つの話題は、わが期が担当の今次総会をだれが仕切るかという話だった。Kamoちゃんを当てにしていたが、彼は忙しくて無理だという。
Takeちゃんが「シンさんしかいないな」と言っていたが、私はあくまでも嫌と断った。そしたら、「俺がやってやろうか」と手を挙げたのがKazuo君だ。満場一致で彼にお願いすることにした。ヤレヤレ、助かった。
この店は、秋田の美味しい日本酒をたくさん置いていた。4合瓶だったので、次々と別の銘柄を試飲した。いま覚えているだけでも『新政』『雪の茅舎』『高清水』『角右衛門』などだ。さらに2~3本は開けたんじゃないかな
テーブルにはきりたんぽが用意された。久し振りに食べたね。このきりたんぽを食べながらも、故郷の食材が話題になった。皆さん、セリの根は食べるだろうか。秋田ではセリの根は必ず鍋に入れていた。
私の隣に座ったJohちゃんがタブレットに懐かしい写真を一杯インストールして、持ってきた。中に、当時の恩師の先生方の写真もあった。 当時の先生方には皆あだ名がついていて、そのあだ名で呼びあった。『あんちゃ』『がっけ』『ネズミ』『ドブネズミ』『オニ』『大将』『自衛隊』『トラ』など、今でも鮮やかにその恩師が目に浮かぶ。それにしても、卒業してもう半世紀以上にもなるね。
話の盛り上がりとともに、ずいぶん日本酒を飲んだね。そして約束の3時間が経過した。さて、目の前の錦糸公園の桜見物をして帰ろうよ。公園の桜は、ちょうど満開だった。
投稿:高16期 佐々木 進三 |